COLUMN

RAGDOLL コラム

2023.11.28

ペットのオーラルケア商品②

皆様こんにちは、麻布大学獣医学部 薬理学研究室の福山です。前回お家で使用するオーラルケア商品についてお話しさせていただいています。今回はオーラルケア商品の種類による特徴や効能についてです。

前回もお話しした通り、ワンちゃんや猫ちゃんのオーラルケア商品として頭に浮かぶのは、歯磨き粉、マウスウォッシュ、デンタルガム、嚙むタイプのおもちゃでしょうか?ひとくくりにオーラルケア商品といっても、特徴、効能、使用方法そして注意点が全然違います。人間の類似商品とも用法や注意点が異なりますので、今回と次回でそれぞれの特徴と注意点等を効能の高い順にお話させていただきます。

まず、「お家で利用できる」オーラルケア商品として最も効能が高い(注:ワンちゃんの状況や商品にもよります)とされる歯磨きジェルについてです。メリットは、歯ブラシや指で歯肉に直接添付する事で、歯周病菌、歯肉炎そして口臭に対して直接的な作用を持つ事です。我々の臨床研究結果でも、他の商品形態と比較して高い効能が見られる事が多く、飼い主さんの満足度も高いと言えます。歯磨きと組み合わせることでより高い効果が期待でき、また少量を口腔内に適用できるため、他の商品や薬との相性も良く、安全面への配慮もできるのが特徴です(注:お薬との飲み合わせに関してはかかりつけの獣医師さんに必ず相談をしましょう)。一方、お口に直接アプローチするため、できる出来ないはワンちゃんの性格に強く依存します。歯磨きや歯磨きジェルの適用には、「お口へのアプローチ」が不可欠で、お口を触られることをワンちゃんが嫌がる場合は、ワンちゃんとの関係性の構築も含めてトレーニングする必要があります。無理やり実施するのは逆効果ですので、厳禁です!ゆっくりと時間をかけて実施してあげましょう。

迎えたばかりの若いワンちゃんにこれからオーラルケアを頑張る!といった場合には、早い段階からお口に触られるのを慣れさせるところから始めましょう。また、ワンちゃんだけではなく、飼い主さんの継続性も大事です。毎日、場合によっては朝晩実施するとなると、、、口で言うほど簡単ではありませんね。あと、猫ちゃんへの適用はワンちゃん以上に性格に依存します。ちなみに我が家の猫ちゃんたちは一般的にはかなりおとなしい部類だと思いますが、歯磨きや歯磨きジェルは難しいです。

次回は、お水に混ぜるタイプとペットフード型のデンタルケア商品の特徴についてお話したいと思います。

コラムの執筆者

所属研究室:麻布大学 獣医学部 獣医学科 薬理学研究室

福山 朋季先生

東京農工大学農学部獣医学科を2004年に卒業後,一般企業および米国獣医系大学(ノースカロラ イナ州立大学)で医薬品,化粧品,農薬,一般化学物質および動物用医薬品の安全性や薬効確認の 研究に従事し,2018年10月に麻布大学に赴任させていただきました。
現職では,①環境中物質が免疫機能に及ぼす影響評価,②ヒトや伴侶動物(ワンちゃんやネコちゃん )のアレルギー病態解明および対策商品の開発,③ワンちゃんやネコちゃんの歯周病機序解明および 新しいケア商品の開発,を関連する企業様と協力して実施させていただいております。

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