COLUMN

RAGDOLL コラム

2022.03.02

猫のおしっこに関するお話 猫砂の誤食

皆様こんにちは、麻布大学獣医学部薬理学研究室の福山です。
これまでに猫ちゃんのトイレタリーについて皆さんと情報共有をしてきました。
その中で猫砂の誤食についてご質問をいただきましたので、今回はトイレタリーの安全性についてお話したいと思います。

トイレタリーに限らず、しつけのできるワンちゃんと違って猫ちゃんは興味のあるものを執拗にいじる、場合によっては誤食してしまう事が多いですよね。
我が家のちまき君やあずきちゃんはひも状のものを異常に追いかけまわす傾向があり、彼らの生活環境から危ないものはできるだけ排除しているのですが、それでもどこからか見つけてきて食べてしまいます。
出てくればいいのですが、ちまき君は胃の粘膜を傷つけてしまって、胃腸炎になったことがありました。
猫たちの生活に必要ないものであればどかすこともできるのですが、トイレタリーはないと困るものなので、誤食を防ぐのはなおさら大変です、、、

そもそも猫のトイレタリーって安全なんでしょうか?
猫砂として一番オーソドックス細かな砂タイプのものは、ベントナイトという鉱物が主成分となっています。
ベントナイトは医薬部外品原料規格に合致しています。
食品添加物や家畜の飼料添加物としても登録されており、安全性はきちんと担保されています。
病原体や毒物との結合性がある事から、家畜等ではわざと餌に混ぜる事で病原体や毒物の体内吸収を抑えるように利用されています。
もちろん、猫砂のベントナイトは食用に作られているものではありませんのでわざと食べさせてはいけません。
ただ、万が一誤食してしまったとしても安全性も高く、粒自体が細かくて消化管を傷つける心配も少ない事から様子を見てあげて大丈夫です。
紙や木材タイプの猫砂も体内に吸収されないので毒性はありません。
ただ、特に木材タイプは粒が大きめのものが多いので万が一誤食をすると消化管を傷つける可能性があります。
猫ちゃんが好んで食べるような材質ではないと思いますが、気になる猫ちゃんは注意が必要です。
シリカゲルは吸水性が高く、システムトイレ用のシートや猫砂として近年利用が高まっています。
シリカゲルは乾燥材にも使用されていて、袋にも必ず「食べられません」って書かれている事から食べたら毒なんじゃ、、、って心配になります。
シリカゲルは二酸化ケイ素からなり、化学的に安定で体内でも消化吸収されないので誤って食べても中毒を起こす心配はないとされています。
おからタイプのものは原料が食べ物なので、やはり安全性は高いです。食べ物がゆえに誤食の危険性も一番高いのがネックです。

上記の通り、猫ちゃんのトイレタリーはいずれの商品も万が一誤食を起こした場合でも問題がないように安全性に配慮されています。
とは言え、排せつ物がついたトイレタリーを恒常的に誤食するのは別の病気の素因にもなり得ます。
別の種類のトイレタリーを試したり、猫ちゃんが誤食をしてしまう要因(運動不足、過度なダイエット、ストレス等)を除いてあげるとよいかもしれません。

コラムの執筆者

所属研究室:麻布大学 獣医学部 獣医学科 薬理学研究室

福山 朋季先生

東京農工大学農学部獣医学科を2004年に卒業後,一般企業および米国獣医系大学(ノースカロラ イナ州立大学)で医薬品,化粧品,農薬,一般化学物質および動物用医薬品の安全性や薬効確認の 研究に従事し,2018年10月に麻布大学に赴任させていただきました。
現職では,①環境中物質が免疫機能に及ぼす影響評価,②ヒトや伴侶動物(ワンちゃんやネコちゃん )のアレルギー病態解明および対策商品の開発,③ワンちゃんやネコちゃんの歯周病機序解明および 新しいケア商品の開発,を関連する企業様と協力して実施させていただいております。

今までにない究極の猫砂
「RAGDOLL プレミアムサンド」はこちらから

今までにない究極の猫砂「RAGDOLL プレミアムサンド」はこちらから

MEMBER BENEFITS

会員登録特典

  • 特典01

    特典01

    お得にまとめ買いが
    できる会員割引

  • 特典02

    特典02

    次回からの
    住所入力不要

  • 特典03

    特典03

    次回からの
    カード情報入力不要

  • 特典04

    特典04

    過去の注文情報が
    確認できる!

  • 特典05

    特典05

    おトクな情報を会員様
    だけにイチ早くお知らせ!

pagetop