COLUMN

RAGDOLL コラム

2021.11.25

猫のおしっこに関するお話 お家でできる猫の腎臓病のケア①

皆様こんにちは,麻布大学獣医学部 薬理学研究室の福山です。
この記事は10月前半に書かせていただいておりますが,少しずつ風が秋らしくなってきました。
我が家のネコちゃん達は一足早く食欲の秋に突入しています。我が家のあずきちゃんは夏にはごっそり毛が 抜けてスリムになるのですが,これから冬が近づくにつれてもふもふの冬毛を蓄えて可愛いお饅頭体型になります。
冬毛になるとなんとなく太った印象になるので,ダイエットをさせると意外と痩せちゃってたなんて事もあり, 体重コントロールが難しいですよね。

体重コントロールも含めて,前回はネコちゃんの腎臓病を悪化させる要因について解説をさせていただきました。 今回からはその要因に沿って,主にご自宅でできるケアについて2回に渡ってお話をさせていただきます。

①加齢

加齢を止める事は出来ません。しかし,加齢に伴って腎臓病リスクは増加していきますので,その予兆を見逃さない事が大事です。 腎臓に問題が生じた時に一番わかりやすい症状は多飲・多尿です。
普段よりも水をたくさん飲みたがる,おしっこの回数が増えた等,気になったときはかかりつけの獣医さんにチェックしてもらうようにしましょう。
ワンちゃんに比べると定期的に動物病院に通われている猫ちゃんは少ないかもしれませんが,我慢強くて,症状を外に出しにくいネコちゃんだからこそ,定期的な検診を心掛けてみても良いかと思います。

②食事・体重管理

前回もお話しした通り,痩せているネコちゃんは腎臓病のリスクが高い事が報告されています。
「肥満=不健康」という意識が強すぎて,実は慢性的な痩せ状態だったという事があります。
ネコちゃんは自由採食が出来る動物ですが,自分のペースで食事ができる反面,食欲の変化に気づきにくく, 多頭飼育の場合は栄養が個体ごとに偏ってしまう場合もあります。
定時給餌法は面倒かもしれませんが,食事量をきちんと管理出来てお家のネコちゃんにとって 一番良い時間帯,量,食事の種類についてもう一度確認してみると良いでしょう。 ペルシャやヒマラヤン等の尿石ができやすいネコちゃんには,予防フードの検討も必要です。

我が家ではあずきちゃんとちまき君の2匹がおりますので, 写真のような自動給餌期を1台ずつ用意して,1日2回(朝7時と夕方6時), 同じタイミングで決まった量が出るようにして給餌しています。
最初はネコちゃん達も混乱していたようですが,最近ようやく自分のお皿を理解してくれるようになりました。 定期的に体重チェックも組み合わせる事で,ネコちゃんの食欲と体重を比較的簡単に管理する事も出来ます。
最近はスマートフォンで体重や食事管理ができるアプリもあるようですので,楽しみながらネコちゃんの体調管理をされると良いと思います。

次回はお家でできるケアの続編についてお話ししたいと思います!

コラムの執筆者

所属研究室:麻布大学 獣医学部 獣医学科 薬理学研究室

福山 朋季先生

東京農工大学農学部獣医学科を2004年に卒業後,一般企業および米国獣医系大学(ノースカロラ イナ州立大学)で医薬品,化粧品,農薬,一般化学物質および動物用医薬品の安全性や薬効確認の 研究に従事し,2018年10月に麻布大学に赴任させていただきました。
現職では,①環境中物質が免疫機能に及ぼす影響評価,②ヒトや伴侶動物(ワンちゃんやネコちゃん )のアレルギー病態解明および対策商品の開発,③ワンちゃんやネコちゃんの歯周病機序解明および 新しいケア商品の開発,を関連する企業様と協力して実施させていただいております。

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