人間も何もない所を見つめてしまっている事があると思います。ただ、果たしてそれは意味もなく何もない所を見つめているのか?実はその人にとっては意味があるけど、他の人にとっては何もないように見えるのか、何もない所を見つめているけど、実際には別の事を考えている、等様々だと思います。猫ちゃんの場合も、おそらく同じで人間には予想ができないような事を悩んでいる、考えているのかもしれません。
あくまで想像ですが、猫ちゃんは人間と比較すると非常に敏感な動物で、私たちが気づかない音や動きを察知することがあります。人間の感覚では何もない場所だけど、猫ちゃんにとっては微妙な変化があり、空間に存在する微細な動きや音を注意深く観察している可能性があります。また、猫ちゃんは好奇心が強く、周囲の環境に対して常に興味を持っています。特に、猫は視覚や嗅覚が発達しているため、見た目上何もない場所だけど、気になっているのかもしれません。
一方で、単にリラックスしている状態や、夢中になって考えごとをしていて、一点を見つめているのはたまたまという事もあるでしょう。答えは、猫ちゃんと会話ができる機械ができるまではわからないかもしれません、、
コラムの執筆者
所属研究室:麻布大学 獣医学部 獣医学科 薬理学研究室
福山 朋季先生
東京農工大学農学部獣医学科を2004年に卒業後,一般企業および米国獣医系大学(ノースカロラ イナ州立大学)で医薬品,化粧品,農薬,一般化学物質および動物用医薬品の安全性や薬効確認の 研究に従事し,2018年10月に麻布大学に赴任させていただきました。
現職では,①環境中物質が免疫機能に及ぼす影響評価,②ヒトや伴侶動物(ワンちゃんやネコちゃん )のアレルギー病態解明および対策商品の開発,③ワンちゃんやネコちゃんの歯周病機序解明および 新しいケア商品の開発,を関連する企業様と協力して実施させていただいております。